この15の即興曲はプーランク自身のお気に入りの曲集で突然の転調など即興の妙味を駆使さています。
一番有名なのは15番の『エディットピアフを讃えて』ですが、この即興曲13番はA minorからの美しい旋律を奏でながら転調を繰り返し哀愁漂う隠れた名曲といって良い楽曲だと思います。
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フランシス・プーランクは1899年にパリに住む裕福で敬虔なカトリック教徒の家庭に生まれました。
5歳の頃から母親からピアノの手ほどきを受け、15~16歳あたりからスペイン出身のドビュッシーやラヴェルのピアノ曲の初演を数多く手がけたピアニストであるリカルド・ビニェスにピアノを習い多大な影響を受けます。
ビニェスの紹介により、後のフランス6人組のメンバーであり同い年のオーリックや、ラヴェル、声楽家のジャーヌ・バトリといった音楽家と出会い、バトリの自宅に毎週のように集まる音楽家の一員となりました。
当時、バトリは渡米したヴィユ・コロンビエ劇場の支配人の代理を任されており、そこでタイユフェール、オーリック、デュレ、オネゲル、ミヨーの作品とプーランクの『黒人の狂詩曲』の初演が行われ活動の範囲を広げていきます。